woodrops’s blog

癒しの木のしずく。手づくりの木工品を山小屋の工房で制作する日々をつづります。

お香立て

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木を削っている途中で、木材の外側からは見えなかった、割れや節が、出てきてしまうことがあります。自分でやらかしてしまう失敗とは違い、自然の中で育った木なので、「あちゃー」と思いながらも、「しょうがない、しょうがない…」。

でも、やはりガッカリします。


木のしずくを作っている途中で、出てきてしまったので、しばらく放置していたのですが、形が崩れてしまうことを覚悟の上で、さらに削り込んでみました。

ところが、節は大きくなるばかり。

「いやいや、いよいよ、ダメだこりゃ」

と、諦めかけたその時!

7月の出展の折に、とあるお客さまに、かけてもらった言葉がふと、よみがえったのです。

 

「お香立てはないの?」


お香立て⁈

は、作品として考えたこともありませんでした。

と、いう顔をしているのを見破ってか、


「私、お香をよく焚くのだけれど、しょっ中焚いていると、いろんなお香立てが欲しくなるのよね。いつも同じだと飽きちゃうでしょ。こういうので、あるといいなって思って〜。」

と、しずくを指差しながら、立ち去りました。


お香立てはないの???

そうか、この窪みを皿にして、お香立てができるかも!!!

お告げでしょおぉぉ〜〜❗️


と、作ってみた試作品です。

線香を立てる部分には、真鍮のパイプを埋め込みました。

半分の長さの線香がピッタリ!

灰が皿からこぼれない事も、皿が焦げない事も検証済みです。

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結構いけるかもしれませんね。

 

いつぞやのお方〜〜〜!

ありがとうございます😊

 

今回は、妻から頼まれていた、小さなグリルパンの鍋敷きも作ってみました。

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