woodrops’s blog

癒しの木のしずく。手づくりの木工品を山小屋の工房で制作する日々をつづります。

出会い

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6月8日、9日に開催されたヨコハマハンドメイドマルシェに出店してきました。

ご来場いただいた方々、そして作品をお買い上げいただいた方々、ありがとうございました。


3000近くの出店ブースが並んだ、会場のパシフィコ横浜のホールは巨大なマルシェ。壮観でした。

アクセサリー関係の出店が多く、フードのブースには行列もできる盛況ぶりでした。

木工品の出店は少なく、さらに我がWOODROPSはなんだか不思議な形の木工品ということもあり、チラリと横目で見るだけで、素通りされる方々も多かったのですが、

それでも2日間で、たくさんの方々に足を止めて作品を見ていただき、木のしずくを手に取って触っていただけたことが、大きな収穫であり、喜びでした。

特に、「これはなんですか?」とおっしゃる方に、実際に手に取ってもらったとき、

「あぁ」と、感覚で理解してもらえたこと。

そのとき表情がニコッと、笑顔に変わる。それが、たまらなく嬉しかったなぁ。


そして、忘れられない場面。

「あ、私、出会っちゃったかも」

そう言って、7〜8個あった木のしずくをひとつひとつ持ち替えながら、

たくさん見て触れて感じていただいた後、

「また来るかもしれません」と、その方は立ち去りました。

そして、たぶん、広い会場をひと回りしていらしたのでしょう。ずいぶん時間が経ったころまたいらして、「やっぱりこれにします」と、お買い上げいただいたときには、ほんとうに喜びがこみ上げてきました。

これだけの広い会場の中で、こんなにもたくさんのものの中から、私の1点を選んでもらえたのです。

ものとの出会い、というのもあるのですよね。

その方とはどこかですれ違ってもきっとお互いにわからないでしょう。

しかし、ひとつの小さな木のかたまりを通して、「いいな」と思う共感というかたちで、つながっているのだと思います。

その小さな木のかたまりには、私の思いだけではなく、この工房の周りの木々の緑、川の流れる音、鳥たちの鳴き声までも染み込んでいるのです。

 


また、ひとつひとつ、考え、切り、削り、磨いていきます!


ありがとうございました。

 

マルシェでは、背中合わせたベテランのお箸屋さんや、小さなミニチュアの靴屋さんに親切なアドバイスをいただき、とても参考になりました。

はす向かいのヤマブドウの蔓で編んだ素敵な籠を作っている方には、なんと私のつたないしずくのペンダントを買っていただきました!

手伝いに来てくれた妻は、狭いブースなので居場所もなく、あちこちのお店をのぞいてはお買い物。けっこう楽しんでいました。

人との出会いも大切ですね。


昨日はアルバイト。

今日は、マルシェでお買い上げいただいた、アクセサリーのペンダントに紐を取り付けます。

大切なことをかみしめながら、

感謝の気持ちを込めて。

ゆっくりと、

ていねいに。

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昨日の雨で川の水量が増しています。

見上げると、白く、まぶしい空です。

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