woodrops’s blog

癒しの木のしずく。手づくりの木工品を山小屋の工房で制作する日々をつづります。

今年もまた、桜咲く

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新しい春。


今年は少し遅く咲いたように思う


工房の側にある、山のお堂の桜


大好きなスポットです。

 


思うところあって


自分で企画して運営するハンドメイドマルシェ


先日、2回目の開催が終わりました。


残念ながら、2日間ともに雨。


広い軒下がある会場なので


中止にはなりませんでしたが


人も少なく 出展者のキャンセルも多く


当然、みなさんの売り上げも…


どれだけ 天を仰いだことか。


しかし、お天気はどうすることもできません。

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そんな中、


私のInstagramを見て来てくれた女性


木の丸っこくてツルツルしたものが好き


と、熱心に作品を見てくれました。


話しをすればするほど


ああ、


こんなに私の、ものづくりに対する思いを


理解してくれる方もいるのか!!!


もう、感動レベル。

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木工を人生最後の仕事にしようと


あちこちのイベントにせっせと出していたころ


お隣に出展していたベテランの方から言われた名言


私の並んだ作品を見て


「おたくのね、悪くないよ。
悪くないけど、ほら、こんだけ人が通るでしょ。
そうだね〜、200人にひとりかな?
ヒットするの😊」


その時は、はあ、そんなものか。


と思ったのですが、その後、大きなイベント等に出展するようになると


確かに確率はそのくらい。


さすが、百戦錬磨のベテラン!


と感心して、忘れない名言なのですが、


話しは戻って、その女性


1000人にひとり いや1万人にひとり

 


でも、いることの大きさ


共感できることの素晴らしさ


作って良かったと思えるとき。

 

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雨の中を来てくれた


その貴重な出会いに


感謝します。


嬉しくて 


空を見上げました。

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「めっちゃ」

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先日のイベントでのこと
私の隣のキラキラ光るおもちゃのブース
当然、子供たちに人気です。


ある4〜5歳の男の子
お母さんと来て、
もう、釘付け。


「これ、めっちゃいい」
「めっちゃ、ほしい」
「これ、めっちゃ」
「めっちゃ」と、
釘付けの目のまま


めっちゃ
10回くらいは言っていました。


まさしく正しい
「めっちゃ」なのです。


その微笑ましい姿に、
周りはにっこり。
お母様も、笑顔でお買い上げ。


まあ、話はその
「めっちゃ」。


私の工房は、山間。

その昔、お江戸の建築を支えた

杉と檜の産地なのです。


そう。

この時期


「めっちゃ」
ホントに、めっちゃ!
花粉!!

 

めっちゃ、花粉なのです!!!!


自動車にもつもります。


暖かい日が続いた先日は、
くしゃみ、20連発。(概算)


初めて、くしゃみが止まらない恐怖。


ふと、止まった時には、
汗びっしょり。
くしゃみって運動?


ポタポタと鼻水が地面に落ち、

 

意識が朦朧とする中


遠いので普段は声を聞くこともない
隣の家から


「うぇっくしょん!!!!」


もう、めっちゃ


花粉・・・。

風の中にも10年

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木工を仕事にして、
もうすぐ4年の歳月が経とうとしています。


始めてから知った、
ハンドメイドブーム。


そうか、そうか
がんばらねば!
と、あちこちに出展しまくった1年目。


さまざまな目標と課題が見えてきた
2年目
そして、コロナ禍。


こんなに長く続く禍いとも思わなかったけれど、
その中で、
作り手として
個人事業主として
少し鍛えられたようにも思います。


やっぱり
いいものを作ること


喜んでもらうこと


ゆっくりと時間をかけて
見えてくるものもあります。


まだまだ。


とりあえず


風の中にも10年。

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歓喜の嵐

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昨日のイベント販売会場でのこと。


お客様の対応で忙しい時もあればそうでない時もあります。


そうでない方の、ぼんやりした時間帯。

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販売ブースをつなぐ通路の雑踏の向こうから
歩いて来てこちらを指さす人が!

 

「あ〜!」という声と共に
みるみる笑顔になりました。


こういう場合、
全く、よい予感しかしません。


私のブース前まで足速にいらした3人組の女性。
「あの、工房までおじゃまして、作品を買わせていただいた〜」


そこで、私も「ああ〜!!」
よい予感が的中です。


「お久しぶりです!!!」


ほんと、コロナ禍前の話なのです。


イベントにご来場いただいた後日、
はるばる工房までいらして、お友達のプレゼントにと、木のしずくなどお買い上げいただいたのは。


そのお友達と、また3人で会いに来ていただきました。


「やっぱり、手触りいいよね〜」
と、さんざん賑やかに私の作品を褒めまわしていただき、


「どれにしようかな〜」
と、さんざん賑やかに買い物していただき、


そして、たくさんお買い上げいただきました。


私は嬉しくて、ついつい作品にまつわるお話しをたくさんしてしまいました。

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イベント会場での
束の間のひとときでしたが、


コロナ禍のいろいろな出来事を早回しで巻き戻したような、


短くても大きな時間をいただきました。


やっぱり、出会いっていいなぁ。


褒めてもらえるって嬉しいなぁ。


なんだか、
喜びに溢れてしまって、


こういうことに
理由はいらないように思います。


その歓喜の嵐は
静かに過ぎ去りました。

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会社の同僚とおっしゃる
お若いお3方ですが、
少し大人になられたような。


人生を少しずつ
しっかりと進められたのでしょう。


お給料も上がったのかなぁ。


失礼ながら
父親のような気持ちになってしまいました。

 

また、がんばる元気をたっぷりいただきました。

ほんとうに

ありがとうございました。

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冬の時間

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WOODROPSの工房は
奥武蔵の山間にあります。


冬になると
お日さまが出ている時間が
短いのです。


木を削る作業は
屋外で行うことが多いので

その短い時間にがんばります。

 

 

当然、冬は寒いので
作業スタートまで

お日さまが当たるのを待ちます。

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のんびりと朝ごはんを食べても

だいぶん間があります。


書き物をしたり、
ストーブの灰を片付けたり。


ようやく日差しが
向こうの山から降りて来て
作業場に当たる。


それが 9時。

 

そして
向こうの山にお日さまが隠れるのが
午後3時。


4時ころまでは外作業はできますが
日が翳ると寒くてやってられません。


作業に集中していると
あっという間の
一日です。


夕暮れを
ぼんやり過ごして


寒くなったら
ストーブ。


焚き付けの薪を割ったりしていると
それだけでも30分。


夏より時を感じます。


ゆったりと
しっかりと
冬の時間は
過ぎていきます。

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金曜日は何の日?

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金曜日の夜。


仕事から帰って来た妻が言うには「帰る道々、あちこちでカレーの香りがしててさ。金曜日ってカレーの家が多いのかなぁ?」

 

それを聞いていた娘
「そうだよ。金曜日はカレーの日。海軍か自衛隊か、海の上で曜日が分からなくならないように、金曜日はカレーの日にしてたらしいよ。」


さすが、テレビを見ていろいろなことをよく知っている


ここで、本題。


金曜日。


月曜日から泊まり込みの仕事をして木曜日に自宅に戻ることが多い生活の私は、金曜日に母と共に近くの大きな公園へ散歩に行くことが多くなりました。


のんびりと
ゆっくりと
ただ歩く


私にとって
金曜日は、
ばあちゃんの日。


さまざまなイベントと
作品制作に追われた
秋でした。


ちょっと 
ひと区切り
ひと休み


近くに焦点を合わせているときから
遠くに切り替えたときの
開放感みたいなものに


わくわくします。

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次に向かって

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新しく始めた木工の仕事を中心に、日々の出来事や思いの記録を残そうと始めた、このブログ。


書くことにもエネルギーがいることを実感しつつ、久しぶりに書いています。


今日は仕事はお休み。

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2つの大きなイベント出展が続き、大忙しの10月でした。

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ひとつ目は、東京都青梅市にある澤乃井酒造のギャラリーで、酒器を中心にした展示会。

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いつの間にか私がメイン!!??
なんてことになっていて、戸惑いやらプレッシャーやら…。


私は器の作家ではないので、より慎重で丁寧な仕事に努めました。

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その1週間後に、1年越しに自分が発起人となって計画して来たイベント『なごみmarché』の開催。

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本当に努力の甲斐はあるのか???
と、思うような日々も乗り越え、なんとか無事に終了。

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しかし
終わりは、
次の始まり。

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次に向かって
歩き出せることは
幸せです。


応援してくれる人
協力してくれる人


時と場と
木と道具に


感謝です。

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