12月ともなると、太陽の照らない日は、寒い!
葉っぱは、ほぼ落ちました。
冬です。
お日さまさまさまなのです。
昨日は、朝イチで部屋で作品の塗装をして、
遅めに外仕事をスタート。
小さな作品を背中丸めてコリコリ削っていると、
30Mほど向こうの国道で車が曲がって来る音。
我が工房はその国道から、やや急な坂道を下ったところにある。
坂の上で止まった車はガスボンベをたくさん積んだトラック。
プロパンガスの地域では、よく見かけるトラックだ。
都会に暮らす都市ガスの地域の子たちはあまり知らないだろう。
車から降りた運転手、
「交換で〜す」と、坂の上から。
交換は、我が家のようだ。
挨拶を返すと、
「通れますか〜?」と、ヂェスチャー付きで。
どうやら、私の車と小屋の間にボンベを運ぶ隙間があるか聞いているようだ。
あ、車を動かしましょうか?
などと、的を得ず答えている間に、さっさと坂を30Mほど下りて来て自分で確かめてくれた。
「全然大丈夫ですね〜」と、まだお若いが、しっかりと大人の笑顔。
漫才師、千鳥の大吾をもう少し男前にした感じ。太ってはいない、いい体格。
いつも草ボウボウですみません、
と言うと、
「いや〜、1年ぶりくらいなんで〜」
と、スタスタと坂道を登って行った。
トラックをバックさせて小屋の前まで降りて来るのかなぁ?
ボンベを運ぶ、なんか特殊なキャタピラの付いた台車みたいなのに乗せるのかなぁ?
なんて、ぼんやり見ていると…
トラックから、ヒョイと降ろしたガスボンベを、ヒョイと肩に担いで坂を下りて来るではありませんか❗️
何か、ちょっと変だなぁ〜?
と、感じたのです。
スタスタと坂道を歩いて下りて来る彼を見て…
ちがうちがう、そぅおぅじゃなぁい〜♪
と、鈴木雅之の唄が頭の中で聴こえてきたのです。
何? 何が?? んっ???
やっぱり、何か変なのです。
ぼんやり見ている私の前を通り過ぎ、
私の車と小屋の間の結構狭い隙間を通り過ぎ、ガスボンベが3本置いてある、ガスメーターの側に、
ヒョイ、と。
置いたのです。
ちがうちがう、うぅそぉじゃなぁい〜♪♪
と、また、
マーティンの唄が頭の中で聴こえてくるのです。
まだ、何となくスッキリしない私を尻目に、交換したボンベを肩に、
笑顔で過ぎ去った彼。
2本目をヒョイ。
ヒョイ。
スタスタ。
ヒョイ。
んんっ?!?!
わかった…。
重量感。
感じさせないのです❗️
軽そうに見えるのです。
ボンベが。
3本めを運び終え、ハンディーの機械でチェックを終え、
「終わりました〜」
と、交換したボンベを肩に、帰ろうとする彼に、
す、すみません、
そのボンベ、どのくらい重いんですか?
と、聞いてみました。
だって、重たいに決まっているのです❗️
「中身が満タンに入っていると、40キロぐらいですね〜」
え…。
「空だと20キロぐらいなんですけど」
と、笑顔で。
あ。
いや、すごいですね、
歩いて、担いで、運んで…。
何か、体を鍛えてらっしゃるんですか?
と、アホなことを聞く私。
「いえ、1日に100本も運んでるんで〜」
と、相変わらずの笑顔!
100…。
あ、そうですか、
ありがとうございました!
と、なんだか訳もわからずお礼を言ってしまいました。
柔道家とか、パワーリフティングとか、ラグビーのフォワードとか、
そういう人かと思った。
それにしても、軽々と運ぶのはすごい。
坂道を、3本。
1年に1回の交換ってことは、3本空になってから交換ってわけでは無いようだ。
我が家のような、辺鄙な所に配達する専門の人なのだろうか?
ともかく、
1日に100本の人なのだ。
男がどうの
女がどうの
言いたいわけではありません。
でも、男らしい。
体力は、
間違いなく
人を幸せにする
大切な力のひとつ
なのだろうなぁ。
後ろ姿がたくましく、
カッコ良かったです。
爽やかな笑顔が
素敵でした。
今朝も寒いです。
そろそろ、
仕事を始めるとするか。