できる限り木材を無駄にしたくない。
という信念のもと、作品を作る際に出る「切り落とし」の部分を捨てずに取っておきます。
普通に見れば木屑のゴミです。
木工に専念してもうすぐ2年、ダンボールに3箱分くらい溜まってしまいました。
使い道を考え、アクセサリーにしたり箸置きにしたり。
小物を作ることが多いので、切り落としも小さい。もともとが小さいものから更に何かを作ろうとしたら、当然、もっと小さくなるのです!
そして、
同じ木材でも、色や形が揃いにくい。
その端材でときどき、ボタンを作っています。
嬉しいことに、大量の木の粉は出ないので、
夜、室内の小さな土間でコツコツと。
しかし、
やはり、
小さい。
手で持ちにくい。
ポロポロ落とす。
すんごい、手間!!
気がつくと、
深夜。
それでも10個ほど作り、展示会においておくと、
「ボタンとしては大きい」
「不揃い」
「何に使うの?」
と、まあ酷評…。
ときどき
「かわいい」
と言われるものの、
売れ行きは芳しからず。
ところが、今月の大きなイベントで、
その、ほとんどが旅立ちました‼️
私の展示テーブルの中では、
1番、価格が安い。
(だってボタンですから)
といっても、
ボタンとしては高い値段だと思います。
(手づくり品なので、たいへん手間がかかってますので…)
ある、若い男性。
そのボタンをしげしげと眺めつつ、
手に取って、
「私、ボタンが好きで集めているんですよ。」
えっ〜!?!?
ちょっと大きめなんですけど、
時間かけて作ってます。
「いや〜、わかります。」
5〜6個を手のひらに乗せて、
見比べた後
「これ、ください」
と、3つ。
3つ〜〜〜❗️❗️❗️
ありがとうございます。
作った甲斐がありましたぁ〜❣️
「いやぁ〜、僕もいい出会いができました〜。」
と、その男性。
思わず、2人でハグするくらいので盛り上がり。
いくつもの夜が
報われた気がしました。
小さなボタンの
大きな喜び。
また、作ろうと思います。