夢を見ていた
夢を見るときはたいてい
楽しい内容ではない。
私の場合
えっ?!
と思うほどリアルで
かつファンタジック
抜け出せないジレンマ
だから
やがて
これは夢なんだから
どうせ
と、
自分で気づいて目が醒める。
夢のストーリーと映像は
いつも、ほぼ覚えている。
思い出しながら
あそこで、なぜ?
と、無駄な振り返りをしている。
ふと、気づく
いつもと違う音
屋根が鳴っている
雨か…
今日は、
夜明けとともに
激しい降雨だった
薄明かりの中
窓の外の木の葉が
小刻みに震えている
雨粒の
ひとつひとつを受け止めて
見渡す限り
落ちて来た雨を吸収している
なんて柔らかな受け止め方
受け止めて受け止めて
ポタリと雫を落とす
風も
太陽の陽射しも
こうやって
受け止めているんだなぁ
どのくらい降り続いたろう
やがて雨は上がり
川の音に変わった