woodrops’s blog

癒しの木のしずく。手づくりの木工品を山小屋の工房で制作する日々をつづります。

ヒノキの根っ子の物語

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上に上にと伸びてゆく幹。
太陽の光を受けようと葉をつけて広がる枝。
支えとなり水を吸い上げる根。

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ヒノキの根っ子を林業の方から分けていただきました。

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大きな木になればなるほど
木の根も大きい。
それを掘り出すのは容易なことではないのです。


ヒノキなどの針葉樹は、幹は木材として利用されますが、
残りは廃棄されるそうです。
根っ子は地面にがっしりと食い込むため、
曲がって捻れて、後始末が大変だそうです。

 

その根っ子の小さなものを、
ひとつ分けていただきました。
ゆっくりと5年ほど乾かして
作品にしてみます。

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何十年か生きてきて、

切り離された木の根っ子。

掘り起こされた

木の根っ子。

ねじくれ曲がった

木の根っ子。

 

ようこそ。

私のもとへ。

来てくれてありがとう。