私の営む、木工房 WOODROPSでは、これまで、木製の置物についてのみ特許庁に商標の登録をしておりました。
このたび、木製の玩具、食器、装飾品などについても商標を使用することができるようになりましたので、ご報告いたします。
初めて木のしずくを作ってみたのは、
いつのことだったかな。
25年も前だろうか?
作って喜び
触って喜び
並べて喜び
ささやかな趣味でした。
そのころは、
美術教師の傍ら、絵を描く生活。
日々、忙しい仕事から帰った夜、
それこそ
命を削るように絵筆を握りました。
念願だった、個展。
憧れの銀座での開催。
画商がつき、百貨店でも。
大きな画会の会員にもなりました。
あるとき、個展会場の片隅に
恥ずかしながら置いていた
木のしずく。
いつも応援しに来てくれる
先輩のK子さんが、
木のしずくを見て、
「あたし、●●になっちゃったの。
これ! ちょうだい。」
と、重い病名を告げて、おっしゃいました。
そのときの、笑顔。
忘れません。
それから数年して、お亡くなりになりました。
そのころだったように思います。
まだ、公務員だったけれど、
WOODROPSの商標登録をしたのは。
それから8年。
退職して、木工の道に。
商標登録をするほどの
ものではないように思います。
しかしこれは、
意気込み。
道標。
証。
小さな自立。
WOODROPS®︎
加えすぎず
削りすぎず
手の中にある
この
木から導きだす
想いは変わらず
作り続けます。
なんて、
いい歳してアルバイトする
こんな私を優しく見守ってくれる
妻に感謝。
いつも笑顔の
というより
笑い袋のような、
娘に感謝。